
レンジャーズや西武、オリックスなどでプレーし、ドミニカ共和国での事故に巻き込まれたエステバン・ヘルマン氏(47)が10日(日本時間11日)、自身をかばい命を落としたトニ・ブランコ氏(44)をしのんだ。
複数の米メディアによると、ドミニカ共和国のナイトクラブで屋根が崩壊する大惨事が発生。元中日のブランコ氏(44)ら200人以上が死亡した。中南米メディアのヘクトル・ゴメス記者によると、同席していたヘルマン氏は生き残り、同氏の話によると崩壊が起こった瞬間、ブランコ氏は天井の一部がヘルマン氏に直撃しようとしたときに体を押して助けたという。
ヘルマン氏は、生前のブランコ氏との2ショットをアップ。自身をかばい命を落としたブランコ氏をしのんだ。この日は追悼行事が首都サントドミンゴ近郊で営まれた。
ヘルマン氏はロイヤルズやレンジャーズを経て、12年から2シーズン西武でプレー。ともに全144試合に出場した。14年からはオリックスで2年間プレーし、帰国後に現役を引退した。
ブランコ氏は2009年から4年間は中日、13年から2年間はDeNA、15年から2年間はオリックスでプレー。中日1年目に39本塁打と活躍し、DeNAに所属した13年には自己最多の41本塁打を記録。日本の8年間で通算打率2割7分2厘、181本塁打、542打点をマークした。メジャーでは05年にナショナルズでプレーした。