
故郷ドミニカ共和国での事故死が報じられた元中日トニ・ブランコ氏(享年44)の長男で、パイレーツ傘下1Aのトニ・ブランコ・ジュニア外野手(19)が13日(日本時間14日)、自身のインスタグラムで父のお気に入り写真を公開した。
オリックス時代のブランコ氏が、ユニホーム姿で笑顔を見せるショットを公開。コメントはなく、写真だけの投稿となったが、亡き父を思った。
ブランコ氏は8日(同9日)、首都サントドミンゴの有名クラブ「ジェット・セット」の屋根崩落に巻き込まれ、命を落とした。全米野球記者協会のヘクトル・ゴメス記者のX(旧ツイッター)によると、ブランコ氏は寸前で崩落を察知。トイレから席に戻ろうとした、元西武、オリックスで活躍したエステバン・ヘルマン氏を押した。機転によってヘルマン氏は一命を取り留めたが、ブランコ氏は数秒後に亡くなったという。
◆トニ・ブランコ 1980年11月10日、ドミニカ共和国生まれ(生年月日はNPB登録のもの)。05年4月にナショナルズでメジャーデビュー。09年中日入団。初打席本塁打でデビューすると、いきなり本塁打王、打点王の2冠。13年にDeNAに移り、同年は球団新記録の136打点をマークして首位打者と2冠。15年オリックスに移籍し、16年退団。ベストナイン3度(09、12、13年)球宴出場4度(09、10、13、14年)。現役時代は188センチ、102キロ。右投げ右打ち。