
ガンバ大阪は11日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、翌日の名古屋グランパス戦(パナスタ)に向けて調整した。
G大阪は2日のFC町田ゼルビア戦、6日の柏レイソル戦にいずれも0-1で連敗し、直近のリーグで4戦未勝利(1分け3敗)と苦戦。チームの中でカギとなっていた強力なウイングが負傷離脱していたこともあり、思うように主導権を握れない試合が続いている。
そんな中で迎える名古屋戦を前に、ダニエル・ポヤトス監督(46)はボールを保持して主導権を握ることの重要性を熱弁した。「チームは去年と変わっている。今いる選手と去年の選手のプロフィルは違う。今年はもっとボールを持つ時間を増やすところが大事だということを自分の中で結論付けている。昨季はダワンや(坂本)一彩、(山田)康太といったアグレッシブな働き者がいて(相手の攻撃が)止まっていた部分があるが、今年は選手の特徴が変わっている。今年はもっともっとボールを持つということを伝えているし、それを今やっているところ」。ボール保持の時間を増やしてゲームをコントロールすることを重視すると明言した。
今季始動から力を入れていたハイプレスを強調しすぎることは控えるようだが、マイボールの時間を増やすためにも、ボールを失った直後の守備意識は緩めない。「相手が前から来る時に、どう素早くオーガナイズするか。そこが気がかりだった」と、今週のトレーニングでは攻守が切り替わる局面での動きを確認。FW満田誠(25)は「自分たちのスタイルを出すためには、どうしても守備が必要。奪われた瞬間に連動した守備ができれば、自分たちの攻撃の時間を増やしていける」と名古屋戦での戦いをイメージした。
あらためてチームとしての戦い方を確認して臨む一戦。ポヤトス監督は今季のメンバーの強みを生かした戦いで、5試合ぶりの白星をつかみにいく。【永田淳】