
ガンバ大阪FW山下諒也(27)が、快足を飛ばしてチームに5戦ぶり勝利をもたらす。
11日は大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、翌日の名古屋グランパス戦(パナスタ)に向けて調整。山下は「勝たなきゃいけないゲームだと思っているし、みんながそれを理解してこの1週間取り組んできた。だいぶ違う姿で練習してきたので、それを出します」と自身のビューティフル弾で勝利した3月8日清水エスパルス戦以来となるリーグ戦白星に向けて意気込んだ。
3月20日に行われたルヴァン杯の高知ユナイテッド戦で負傷し、リーグ2試合を欠場。チームはその間、ウイング選手の不在によりシステム変更して戦うなど苦しい状況が続いたが、6日の柏レイソル戦で復帰を果たして33分間プレー。名古屋戦ではさらに状態を上げてチームを活性化させるつもりだ。
ダニエル・ポヤトス監督(46)は「もっとボールを持つことが大事」とチームとしてボール保持時間を長くして戦う考えを強調。その中でポイントの1つとなるウイングでの起用が見込まれる山下は「前の選手はそこで(相手を)1人はがせるかどうかは大事になる。僕にしかできないプレーをやろうと思う。ウイングで違いをもたらせられるような試合展開になれば、(チームとして)ボールを持てる」とその役割を認識して試合に臨む。
今週の練習では、攻撃のメニューで手応えをつかんだといい「こうやればまたいいサッカーができるんだなというイメージは上がっている。期待してもらっていいと思います」とキッパリ。戻ってきたスピードスターが、パナスタに再び歓喜の瞬間を作り出す。【永田淳】