
<阪神3-5ヤクルト>◇9日◇甲子園
阪神藤川監督は打順大改造で打線を活性化させた。前夜は「0-1」の完封負け。
この日もチームトップ4本塁打、8打点を挙げる不動の3番佐藤輝が体調不良で2戦連続スタメン外だった。「なかなか佐藤もいないというところで、みんなも『自分たちで』というところはあると思うんだけど…」。開幕から4番を任せていた森下を3番に配置。今季初めて4番に大山、5番に前川を起用した。
“即席打線”は特に試合序盤、機能した。0-0の2回、まずは先頭大山が中前打。昨季10月14日のCSファーストステージDeNA戦以来の4番で快音だ。続く前川も右前打で無死一、二塁。プロ初の三塁スタメンとなった6番木浪も四球で続いた。無死満塁となり、相手の適時失策、小幡の中犠飛、ビーズリーのセーフティースクイズで一挙3点を先制した。
大山は2安打に23年10月以来の盗塁成功と気を吐いた。だが、打線全体で見れば2回以降は1点が遠かった。5回からは1安打のみと封じ込められ、指揮官も「つながりが出なかった。もう1本というところで最後、押し切れなかった」と悔やんだ試合展開。試行錯誤を続けながら、ベストな形を模索する。【波部俊之介】