
<明治安田J1:川崎F3-3横浜>◇9日◇第5節
横浜F・マリノスが、勝利目前のところで勝ち点3を逃した。
川崎フロンターレとの神奈川ダービーは終盤にゴールの応酬となった。
横浜は後半45分に右から宮市が送ったクロスボールをFW植中がオーバーヘッドで狙い、そのこぼれ球をMF天野が決めて同点とした。
さらに追加タイムの同47分、DF永戸からのクロスボールを受けた植中が体でゴール方向へ持ち込み、こぼれ球となったところをFWヤンマテウスが押し込み、勝ち越しに成功した。
このまま逃げ切るかと思われたが、後半55分にCKから最後は日本代表DF高井に打点の高井ヘディングでたたき込まれた。
終盤の激しい点の取り合いの末、痛み分けとなった。ともにACLエリートで8強の残るチーム同士の意地が出た激闘。ホーランド監督は「質の高い試合ができたし、チャンスも作った。得点力不足というところでも今夜は3点を決められた。ファイティングスピリットを最後まで見せられたし、ポジティブな部分が多い」と話した。
また、植中も「1回逆転した時は自分たちの良さが出ていた。アウェーで、これだけ連戦の中で引っ繰り返す力があるんだと。最終的に引き分けはしましたけど良かったかなと思います」と前向きに受け止めた。
J1では4試合連続の未勝利(2分け2敗)と喘ぐ。それでも持ち前のアタッキングフットボールがよみがえり、次につながる手応えあるものとなった。