
元タレント中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題を巡り、当時のフジ専務で、系列局の関西テレビ(大阪市)の大多亮社長が4日、本社内で報道陣の取材に応じ、辞任を表明した。後任については当面の間、代表取締役会長の福井澄郎氏が兼任すると発表した。
大多氏は同社の取締役を務める日枝久氏は6月の株主総会まで留任すると明らかにした。
第三者委は、取締役を40年以上務めた日枝氏について「現在でもフジの経営に強い影響力を及ぼしている」と強調した。第三者委は「当社の組織風土の醸成に与えた影響も大きいといえる」と結論づけた。
大多氏は日枝氏について「1980年代から90年代のフジテレビはとてもいい雰囲気で黄金期と呼ばれるもの。それを作ったのは日枝氏で、影響力はあった」と振り返った。