川崎重工は、3月18日、神戸工場西浜岸壁において、防衛省向け潜水艦「しょうりゅう」の引渡式を原田防衛副大臣、村川海上幕僚長、外園防衛装備庁防衛技監をはじめとする防衛省関係者ほかの出席のもとに行なった。
「しょうりゅう」は、戦後川崎重工が建造した潜水艦としては28隻目に当たる。「そうりゅう」型潜水艦の第10番艦 として建造された。「しょうりゅう」は、物事を高所から判断して素早く動く、という意味を込めた「翔龍」から名付けられた。機関は、ディーゼル・スターリング・エレクトリック方式を採る。
また、「しょうりゅう」は船体に艦船用超高張力鋼を使用し、高い耐水圧性能を持つ。X舵採用により優れた水中運動性能を備えている。その他、スターリング機関採用による潜航性能の向上、各種システムの自動化、高性能ソーナー装備による捜索能力の向上、ステルス性能の向上などが図られているとともに、諸安全対策 が充分に施されている。
起工が15年1月28日、進水が17年11月6日で竣工が19年3月18日ということになる。
主要目
長さ:84.0m
幅:9.1m
深さ:10.3m
喫水(常備):2950トン
主機関:川崎12V25/25SB型ディーゼル機関2基
川崎コッカムスV4-275Rスターリング機関4基
推進電動機1基
速力:20ノット(約37km/h)
主要兵装:水中発射管一式
そのた:スノーケル装置一式