
<高校野球春季和歌山県大会:智弁和歌山6-0箕島>◇12日◇2回戦◇和歌山市紀三井寺
智弁和歌山がセンバツ準優勝後、初めての公式戦を完封リレーで白星を飾った。
「1、2ランク、レベルアップしなくてはいけない」。中谷仁監督(45)は、センバツで2番手だった宮口龍斗投手(3年)へ新たに背番号1を託して、再出発した。
宮口は「制球を意識して、試合を作れた」と四死球なし、毎回奪三振の6回8奪三振無失点で上々の先発デビューを果たした。
今春聖地で全5試合先発の渡辺颯人投手(3年)はメンバーを外れ、中谷監督は、宮口ほか投手陣の成長を図る見通しだ。中谷監督は「今大会(宮口が)1をつけて、どこまで成長するか、チームの変化を求める時に絶対に必要なポイントになる。思い切って渡辺を外した」と決断した。
この日2番手の田中息吹投手が2回無失点、3番手には新たにベンチ入りし、センバツでは唯一スタンド応援をした野球部員・和気匠太投手(ともに3年)が3者連続奪三振の1回無失点。3人でスコアボードにゼロを並べた。