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【甲子園データ】100年ぶり「投手の4番」ゼロ、横浜の背番号1で4番奥村頼人も先発登板せず


神奈川県代表横浜高校が智弁和歌山を11-4で破り、第95回センバツ高校野球大会で19年ぶりに優勝を果たした。秋の明治神宮大会から続く公式戦20連勝は、秋春連覇の快挙をもたらした。特筆すべきは、投手の負担軽減のためのチーム戦略が進化し、この大会では100年ぶりに「4番の投手」が現れないという珍事が発生した。エースでありながら4番打者のスタメン出場がないこの試合は、従来の高校野球スタイルからの変遷を示している。また、今大会では二桁奪三振投手がいないなど、継投策の影響が随所に見られ、投打二刀流の選手は減少する傾向にある。これは、投手負担の軽減や効率的なチーム運営が優先される現代高校野球の潮流を反映している。【織田健途】

智弁和歌山対横浜 1回裏横浜2死二塁、奥村頼は右前に先制適時打を放つ(撮影・上田博志)

<センバツ高校野球:横浜11-4智弁和歌山>◇30日◇決勝横浜の「背番号1」で4番奥村頼人は先発登板せず

横浜(神奈川)が智弁和歌山を破り06年以来19年ぶり4度目のセンバツ優勝を果たした。昨秋から公式戦無傷の20連勝。明治神宮大会との秋春連覇も達成。横浜は98年にエース松坂大輔を擁して達成しており27年ぶり2度目。また松山商、東海大相模に次ぐ3元号V(昭和、平成、令和)も達成した。

   ◇   ◇   ◇

大会は横浜の優勝で幕を閉じた。有力校同士の決勝で盛り上がった裏で、ついに絶滅を迎えたことがある。「投手の4番」が最後まで出現しなかった。横浜の4番は背番号1の奥村頼人が打ち「エースで4番」とはいえ、先発登板はなかった。スタメン4番の投手ゼロは1925年春(参加12校で11試合)以来、春夏を通じ100年ぶり2度目の珍事となった。

高校野球では投手の負担軽減が叫ばれ、複数投手の起用が当たり前になった。継投が前提になると、投手を4番に固定するオーダーを組みにくいのだろうか。高野連が検討中のDH制が導入されれば投手の打席は基本的になくなるのだろうが、投打二刀流の減少傾向は寂しい。継投策が主流になった影響は他にも見られ、今大会では2桁奪三振投手がゼロ。これも80年春以来、春夏を通じ45年ぶりと珍しかった。【織田健途】

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