
星3つです!アルビレックス新潟はMF星雄次(32)で公式戦3連勝をつかみ取る。13日のホーム横浜FC戦に向け、先発出場が濃厚なボランチは試合前日の12日、笑顔で最終調整を終えた。
1-0で今季リーグ戦初勝利を挙げた前節6日のヴィッセル神戸戦では中盤で相手のボールをつつき、MF長谷川元希(26)の決勝ゴールの起点となった。チームは9日のルヴァン杯2回戦でもJ3松本山雅FCに2-0で快勝。勢いづいてきた中で迎える今節も豊富な運動量でピッチを動き回り、白星の立役者になる。
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公式戦3連勝が懸かる横浜FC戦に向けた前日会見に参加した星は、攻略をイメージしていた。クラブのトレーニングウエアパートナーであるサッポロビールの「☆」ロゴマークが描かれた背景を背に「自分たちでボールを動かしながら固い守備を突破したい」と思い描いた。
無尽蔵のスタミナでピッチの至るところに顔を出す。前節神戸戦は前半12分、「隙を狙っていた」と中盤で相手の背後からボールをつつき、長谷川の得点につなげた。23年7月のホーム戦で似たようなシチュエーションから決勝点を献上していただけにリベンジに成功した形になった。本人は「そんなつもりはなかったけど、振り返ってみたら、まぁ、あったな(笑い)」とクール。それでも走行距離13・26キロは第9節でJ1全選手の中でトップの数値をマークした。広範囲で気合と気の利くプレーを繰り返した。
開幕8戦未勝利とスロースタートだった新潟は最下位に沈む。だが2連覇中の神戸を撃破後、先発メンバー11人を総入れ替えして臨んだ9日のルヴァン杯2回戦でJ3松本を下し、公式戦2試合連続完封勝ちとようやくエンジンがかかってきた。松本戦の出場をスキップした星は「休めたので出し惜しみせず、しっかりと走りたい」。動き回るパワーはあり余っている。
加入5年目の今季はケガによる短い離脱がありながらもここまで5試合に先発し、2戦でフル出場。「攻撃でリズムを作りつつ、守備で奪ってくれる。大きく乱れずバランスを取ってくれる」と評価する樹森大介監督(47)のハートをガッチリとつかむ。連勝を伸ばして勢いを加速させたい横浜FC戦。星は「相手のクロスを警戒しながら、攻撃ではセンターバックをつり出したい」。ピッチ中央で輝きを放つ。【小林忠】
○…センターバックで3試合連続先発起用が濃厚なオーストラリア代表DFジェイソン・ゲリア(31)は気合い十分だ。「前線の選手たちとの距離感を大切にしながら無失点を継続したい」。横浜FCに対しては左利きのDF福森晃斗(32)の高精度のクロス、セットプレーに注意が必要と話し、さらに20年にJ2千葉でチームメートだったFW桜川ソロモン(23)も警戒する。「非常に強力で強いFW。彼をどう抑えるかがポイント。しっかりと跳ね返したい」と完封を誓った。