
<明治安田J1:神戸0-1新潟>◇6日◇第9節第2日◇国立
J1アルビレックス新潟のMF長谷川元希(26)が、国立競技場で行われた6日の神戸戦で今季4ゴール目をマークした。前半12分、ペナルティーエリア手前から放った右足のコントロールショットでネットを揺すった。そのゴールが決勝点となり、昨季王者に1-0で競り勝った。
新潟の国立での得点は、PK戦の末に敗れた昨年のルヴァン杯決勝の名古屋戦(3-3)以来。J1リーグ戦では05年4月の東京V戦(2-2)でのFWエジミウソン以来20年ぶりとなった。長谷川のゴールで、過去1分け4敗と5戦未勝利だった「鬼門」でサポーターの声援を受けて初勝利を挙げた。
「正味こっからでしょ新潟」。長谷川は3-3で引き分けたG大阪戦後に自身のSNSを更新し、巻き返しを誓った。前節の福岡戦は0-1で敗れたが、アルビサポーターを勇気づけた。
開幕から9試合全てに先発してチーム最多4得点。昨季1点にとどまったアタッカーは年間16点ペースとなる。新潟でJ1年間16ゴール以上は、7位に躍進した13年のFW川又堅碁(32試合23得点)が最後。今季の長谷川はその元日本代表の点取り屋のゴール数に迫る勢いだ。
今季ここまで長谷川のゴールは勝ち点3に直結しなかったが、得点試合のチーム成績は24年○、25年△△△○と5戦負けなしとなった。後半追加タイムに殊勲のアタッカーは足をつって交代したが、チームは最後まで攻めの姿勢を貫き、今季初の勝ち点3を獲得。4試合連続で無警告だったチームは次節13日、ルヴァン杯を挟み、新潟の「聖地」ビッグスワンに戻って横浜FCと対戦する。【石川秀和】