
<東京6大学野球:立大12-3法大>◇第2週第2日◇20日◇神宮
立大が法大に2連勝し、今季初の勝ち点を奪取した。勝利の立役者は、オールド野球漫画ファンの心をくすぐる強打者だ。
「1番左翼」で出場した山形球道外野手(4年=興南)が、満塁弾を含む2本塁打6打点の大暴れ。2回2死満塁では今季初アーチとなる満塁本塁打を放ち、8回にも右越え2ランでこの日2本目。1日5食の“食トレ”で5キロ増量し、83キロとなったたくましい肉体から、力強い打球をスタンドへと運んだ。「良い結果を残せました」と、実感を込めた。
「球道(きゅうどう)」という名は、漫画家の水島新司氏の「球道くん」「ドカベン」などに登場する剛腕投手の中西球道に由来する。野球をしてほしいという父の願いを込めて、父が好きなキャラクターの名を受け継いだ。
由来となった選手を知る世代には懐かしい名だが、山形自身は「(水島作品は)読んだことがなく、僕はどちらかというと『ダイヤのA』や『MAJOR』世代です…」とポロリ。それでも「名前が珍しいので覚えてもらえる」と前向きにとらえ、その名に恥じぬ活躍で大勝に貢献した。