
<東京6大学野球:早大13-3東大>◇第1週2日◇14日◇神宮
東大・大久保監督が5回の守備時にリーグ初のビデオ検証を求め、成功させた。無死一、三塁で早大の二盗がセーフと判定された場面に「ベンチから見ていても、きわどかった」と要請し、審判団がおよそ2分間ネット中継の映像をチェック。判定がアウトに変更され「盗塁がアウトかセーフで大量失点を招く。モヤモヤとしたことがなくなるし、やってよかった」と振り返った。7回の守備で内野安打とされた場面も検証を求めたが、今度はセーフの判定は覆らなかった。
今月10日の理事会で承認を受け、各チームの監督が9イニングで1度、延長すればさらに1度要求できる。セーフかアウト、フェアかファウルなどの判定に用いられる。リーグ初のビデオ検証を見届けた早大の小宮山悟監督(59)は「審判の判定を遠くにいるベンチから異議を唱える方が失礼だと思うので、私は使わない」と断言した。