
<明治安田J1:東京V0-1神戸>◇12日◇第10節◇味スタ
東京ヴェルディの城福浩監督(64)はヴィッセル神戸戦の敗戦を受け、球際の差が勝負を分けたとみた。
試合後の会見で「球際の体を入れる反応の速さとか強さとかが上回られた。そんな印象を持ったゲームでした。最初の入り以外は悪い試合ではなかった。我々にも決定的なチャンスはいくつかあったので。後半6分に点を取られた後、もっともっと押し返したかったですけど、そこの球際のところが、サッカーにはルーズボールがあるので、そこの強さが、ここは神戸さんとの差を埋めていかないといけないと思いました。やはり局面のところが多いサッカーの中で、そこで負ける割合が多くなると難しい試合になる」とゲームの綾を説いた。
その局面の差をどう埋めていくのか? そこについて問われるとこう回答した。
「1つは日常の強度のところをさらに上げていかなきゃいけない。それをやることによって、例えば180センチの選手と170センチのそこの差は埋めようがないが、能力、力的なものを埋めるというよりは、我々はそこを高めていきながら、予測の部分であったり、自分たちのボールを保持しながら、失った瞬間にどういうふうにボールをマイボールにしていくかという状況にしないと」などと話した。その上でボールを持つためのスキルを上げていく考えを示した。
卓越した戦術眼の持ち主、ボランチの齋藤功佑もまた、セカンドボールを回収される回数で神戸に圧倒されたという見方だった。
その上で「僕たちの目的はやっぱり相手陣内でサッカーすることなので、そこからの逆算でなきゃいけない。神戸の4-4-2のディフェンスに対してでしっかり立ち位置を取って、しっかりとした技術で前進出来ると思っていた。そこはそういうふうに攻撃したい時と、ロングボールを利用してセカンドボールを拾って陣地回復するっていうのを全体で、どっちもクオリティーを上げていかなきゃいけないと思いました」と課題を掲げた。