
<ナショナルズ-ドジャース>◇8日(日本時間9日)◇ナショナルズパーク
ドジャース大谷翔平投手(30)が、試合前にキャッチボールを行い、投手としてのリハビリを進めた。
ワシントンDCはこの日、気温8度前後で風が強く、厳しい寒さとなっているが、大谷は半袖姿で登場。左翼フィールドで軽快に体を動かした。
前日に大谷は今後の投球プログラムについて「球種の制限だったり、スピードの制限だったりはまだある段階なので。そこはドクターとチームのスタッフと相談になるかなと思う」と話した。これに対してロバーツ監督は「今は2種類の速球(フォーシームやツーシームなど)を投げていると思うが、ブレーキングボール(スライダーやカーブなどの曲がり球)、スプリットを投げられる段階に進むには、トレーナーやコーチとの話し合いになる。それがいつになるかは、私は把握していない」とした。
当初、同監督は二刀流復帰の時期について5月前後と明かしていたが、現時点で具体的な日程は不明。復帰が遅れていることに対して、同監督は「総合的な判断。シーズン終盤、そして(ポストシーズンを戦う)10月に向けて、全力を出せることが目標。それを彼も理解してくれていると思う」と語った。
エンゼルス時代は二刀流でのプレーに意欲を燃やし、出来る限り投打で出場することに強い意志があった。だが、現在は二刀流での復帰を遅らせることに同意している。この意識の変化についてロバーツ監督は「長期的に見ることを大事にし、また彼も、長い間、ピッチングを続けたいと思っている。(右肘手術の)2度目から復帰するのに、まずは基礎から正しく、力強く、いい感覚にすること、それも大事なことだと思う」と話した。