
第97回選抜高校野球大会(甲子園)で19年ぶりの4強入りを果たした横浜(神奈川)は休養日の27日、大阪市内のグラウンドで練習を行った。アップ、キャッチボールにノック、シートバッティングにフリーバッティングと約2時間、たっぷりと汗を流した。
健大高崎の最速155キロ右腕、石垣元気投手(3年)対策でバッティングマシンで右を想定し練習。エースで4番の奥村頼人投手(3年)は「甘い球は来る。その甘い球を狙えば打てると思う」と、自信をのぞかせた。昨秋、関東大会決勝で対戦した時は、石垣から2安打を放った。「あの時も、甘い球を逃さず打てた。石垣君はNO・1の速球投手。バットを短く持ってしぶとく打っていきたい」と、すでに打つイメージはできている。
二刀流での活躍を誓う。ここまで投手としては3試合にリリーフし防御率は2・45も、打者としては13打数5安打で3打点。準々決勝の西日本短大付戦後には「次は、打点をしっかり稼いで、マルチヒットを記録したい」と、話していた。「犠牲フライ、スクイズでもいい。打点を稼ぎたい」。4番でエース。大一番で、二刀流での活躍で勝利に導くつもりだ。
昨秋の明治神宮大会、春夏の甲子園、国体(現国民スポーツ大会)を合わせた「4冠」を狙う横浜と、センバツ連覇を狙う健大高崎。「お互いの目標を達成するための大事な一戦。健大高崎は僕らにとっては、越えなければならない壁。秋は1度勝っていますが、センバツでは挑戦者」と、力を込める。王者を倒し、決勝へ弾みをつける。「準決勝の舞台で戦うことができて、とてもうれしい」と、胸を躍らせた。