
静岡県島田市の市立総合医療センターで女性看護師を蹴るなどしてけがを負わせたとして、静岡県警掛川署に、傷害の疑いで現行犯逮捕された女優広末涼子容疑者(44)が、逮捕後に別の病院でけがなどの検査を行っていたことが9日、捜査関係者への取材で明らかになった。
広末容疑者は直前に新東名高速道路で乗用車を運転中に追突事故を起こし、搬送先の病院での治療待ち中に暴行したという。要因などは調査中。事故後に同病院での検査、治療ができなかったため、逮捕後に別の病院でCT検査などを行ったところ、おとなしく応じ、命に別条はなく軽傷だったという。
広末容疑者は9日、勾留先の静岡・浜松西署から送検された。同捜査関係者によると高速道路上や署でも「アルコールの臭いはしなかった」といい、呼気からも検出はされず。一方、県警の取り調べ開始後も大声を出し、歩き回ろうとするなど取り乱した様子だったという。
現在は広末本人に薬物検査の協力を依頼しているといい、追突事故の道交法違反容疑と合わせた運転車両の捜査や、必要性があれば自宅の捜索など、あらゆる可能性を踏まえた調査を行っていくとしている。