猫が爪研ぎをする理由
Pavel Shlykov/shutterstock.com
①爪のお手入れ
皆さんご存知のように猫の爪は鋭く尖っています。それで、猫は木登りも上手にできるのです。これは、爪研ぎの紛れもない成果です。お手入れに抜かりはありません。猫は狩りをする動物です。
敵と戦ったり、獲物を確実に捕らえ、しとめるために日ごろから爪を武器として爪研ぎをして整備しているという理由があるのです。
前足の爪は狩りの効率を上げ、失敗を減らすために爪研ぎをするという本能が働いているんですね。
猫の爪は古くなると、かさぶたのように剥がれ、その下から新しい爪が生えてくる構造になっているので、この場合の爪研ぎは新しい爪を露出させるために古い爪を剥がすという理由があるのです。
②マーキング
猫は縄張りを主張する動物です。
猫の肉球には人間には気づかないニオイの分泌腺があり、爪研ぎをしながら、爪あとを残し、ニオイをこすりつけることで自分の縄張りだと知らしめる理由があるのです。この時に発せられるニオイはフェロモンのようなものでより強い猫であることを主張する普段とは違うニオイです。「大きくて強い猫がいるからあっちへ行け」と言いたいのでしょうね。
飼い主に甘えるように爪研ぎをする仕草をする時は、猫は自分のニオイをこすりつける、いわゆるマーキングの理由もあります。
③気分転換
ストレスや気分転換が理由で爪研ぎをします。叱られた後、怖い目にあった後、興奮した後など気持ちを落ち着かせるためにカリカリと爪研ぎをすることがあります。爪研ぎの理由が甘えたいという時は、いっぱい構ってあげてください。