
広島は新井貴浩監督(48)の選手起用がはまり、連勝で首位をキープした。プロ初のスタメン1、2番を組んだ矢野雅哉内野手(26)と羽月隆太郎内野手(25)が全3得点をたたき出した。前日は2回に阪神先発の村上に54球を投げさせて5得点。この日も同じ2回、阪神デュプランティエに29球を投げさせて3点を奪った。
プレーボールから1死後、甲子園にバースデーソングが流れた。カープ応援団が今季初スタメンの羽月の25歳誕生日を祝う合唱。それが内野席にも伝わり、いつの間にか甲子園全体に「ハッピーバースデー トゥーユー」の大合唱が響いた。盛大に祝われた羽月はその打席こそ三振に倒れたが、2回にお返しのタイムリー。矢野の先制打に続く2点適時打で沸かせた。
試合前、チームメートらの計らいで、当初予定されていた会沢に代わって声出し役を務めた。試合では観客席から力をもらい「やっぱ応援の力ってすごいんだな、と改めて感じました」。忘れられないプロ初の誕生日ヒットとなった。
新井監督の声も弾む。「走塁面でもプレッシャーをかけていきたいなと、羽月をスタメンで使うと決めていた。誕生日って知らなかったんだけど。自分の誕生日を自分で祝っちゃうんだから、。1番起用の矢野は守備でもビッグプレーを連発。羽月は5回に二盗も決めて阪神バッテリーを揺さぶった。チーム力を結集した連勝で6カード連続で負け越しがない。【堀まどか】