
<中日1-2広島>◇10日◇バンテリンドーム
広島が延長戦を制し、1日で勝率を5割に戻した。
同点の延長11回、先頭の石原が安打で出塁。代打の山足が初球で送りバントを決め、1死二塁に。代打・野間の打球は右翼手の頭上を越え、右翼フェンスを直撃。二塁走者の羽月が体勢を崩しながらも決勝のホームにたどり着き、1点を勝ち越した。
その裏、塹江が登板。2死からカリステに安打を許すも、代打の山本を三振に抑えてプロ11年目で初セーブを挙げた。
殊勲の野間は「もう振れるところは思い切っていこうと思っていた。いい結果になって良かった。(相手の)藤嶋投手も球速以上に力を感じるイメージがあったので、しっかりつぶして入ろうかなと。差し込まれるイメージがあったので、そういうイメージで打ちにいきました」と決勝打を振り返った。
6回まで相手先発の大野に2安打無得点に封じられ、ドラフト4位ルーキーの石伊に先制打を許すなど、流れは中日に傾いていた。だが7回、先頭からの連打と併殺崩れで同点に追いついた。
先発の玉村は7回1失点と好投し、4人の救援陣は無失点。新井貴浩監督は「頑張っているね。こうして先発からピッチャーが頑張っているから、最後ひっくり返せたと思います」と投手陣を評し、1点差を追いついた7回の攻撃にも「うちらしい。きれいなヒットじゃないけど、みんなが全力疾走。全力疾走って当たり前だけど、全員がいつもやってくれるのは、そこはうちらしい野球だと思います」と胸を張った。
最後は「打ってよし、顔よし、野間たかよし」と、ヒーローをねぎらってバンテリンドームをあとにした。