
◆「魚雷バット」経過 今季開幕後、注目を集めた「魚雷バット」と呼ばれる「トルピードバット」は、複数のメーカーが開発し、数年前から実験的に使用されていた。
メジャーでは、主に春季キャンプ中、数多くのバットメーカーが各球団の施設を訪問。展示用の移動トラックなどを準備して、各選手へのキャンペーンを繰り広げるのが日常となっている。米メディアによると、「魚雷バット」もその一部で、21年以降、メジャーの選手にも認識され始めた。
カブスのホーナーら数多くの選手がテスト。昨季の公式戦中にリンドア(メッツ)、ポストシーズン中にはスタントン(ヤンキース)が使用したものの、メディアなど周囲が気付かなかったものとみられている。
スポーツ専門局「ESPN」によると、バットメーカー「ビクタス」の関係者は「過去15~16年間、バットを製造してきたが、今回は最も話題になった製品」とコメント。現時点では8球団に提供されており、問い合わせが殺到している現状からも、今後はさらに需要が高まるものとみられている。
いずれにしても、現時点では「流行」の一端で、最終的に選択するのは選手個人。データのサンプル数が少ないこともあり、本塁打増などへの影響度は、今後、算出されることになりそうだ。【MLB担当=四竈衛】