
<中学硬式野球 第31回日本リトルシニア全国選抜野球大会>◇2回戦◇大阪・大阪シティ信用金庫スタジアム、万博記念公園野球場ほか
昨年優勝の中本牧(関東連盟)、秋の関東王者・世田谷西(関東連盟)など16チームが3回戦に進出した。
昨年秋の関西王者・北摂(関西連盟)と対戦した福生(関東連盟)は1回裏の先頭から三塁打と単打、さらに重盗で2点目を奪われる苦しい展開。ところが、2回表2死一、二塁から9番大平智貴(3年)のレフト線二塁打で同点。相手ミスで逆転に成功した。
4回裏に正面の強いゴロを後逸するミスが重なるなど5失点して、再逆転を許したが、5回表に平野凌太郎(3年)の犠飛で1点を返すなど、攻め続けた。
最後は4-8で敗れたが、1点差で競り勝った盛岡北(東北連盟)との1回戦に続き、最後まで粘り続けた。
鈴木莞太主将(3年)は「強豪チームに名前負けしたことがあったので、関西1位の北摂が相手でも、初回から『行ける』という雰囲気を作りました。途中まで自分たちの粘りの野球ができました。全国でもやれる自信がつきました」と振り返った。
2点二塁打の大平は「全国は楽しかったし、悔しかった。夏は全国優勝したい」と大きな目標を掲げた。
富士河口湖(関西連盟)は1回戦を勝ち上がってきた尾道(関西連盟)を迎え、16年ぶりに春の全国大会初戦を迎えた。
好投手の滝口凛太朗(3年)が1回裏に同点ソロアーチを浴びたものの、2回表に味方が奮起してすぐ2-2の同点に。しかし、その裏、4四死球で同点を許し、なお2死満塁から捕手が後逸した投球が、万博記念公園球場の広いファウルゾーンを転々とする間に、2者が生還して勝ち越された。
滝口は5回まで7三振を奪ったものの、6失点で降板。救援した鈴木涅埜(3年)も崩れ、2-9で6回コールド負けした。
滝口は「正直、自分のせいで負けました。自分がしっかり投げて、リズムを作って打線につなげるのが、監督もチームメートも描く野球です。最近は1、2失点の試合が続いていたのに、6失点ですから」と、悔しさをかみ殺し、毅然(きぜん)と話した。
長田千頼主将(3年)は「夏も全国の舞台に帰ってきたいです。この試合で足りなかった打線のつながりや雰囲気づくり、滝口が苦しい時にどうやってもり立てるかなど課題にしていきます」とエースの責任だけにせず、全員野球で再び大舞台を目指す。
▼2回戦 ※()は所属連盟
世田谷西(関東) 7-0 浦和(関西)
木更津(関東) 3-6 豊田(東海)
東成(関西) 1-6 武蔵府中(関東)
札幌北(北海道) 3-1 浦安(関東)
新宿(関東) 6-0 徳島藍住(関西)
大分南(九州) 0-1 堺泉水北(関西)
小諸(信越) 7-2 浜松南(関東)
鳥取中央(関西) 3-7 取手(関東)
瀬谷(関東) 7-6 東練馬(関東)
八千代中央(関東) 2-1 宮崎(九州)
北空知深川(北海道) 0-3 奈良西(関西)
安曇野南(信越) 0-7 中本牧(関西)
富士河口湖(関東) 2-9 尾道(関西)
福生(関東) 4-8 北摂(関西)
青森山田(東北) 9-6 新津五泉村松(北海道)
郡山(関西) 3-6 佐倉(関東)