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【センバツ】東海大札幌10年ぶり8強逃す…2戦で9失策「しっかりと出直したい」遠藤監督


東海大札幌は、センバツ高校野球2回戦で浦和実に2-8で敗れ、10年ぶりのベスト8進出を逃しました。試合は2回まで接戦でしたが、8回に投手陣が崩れ5失点し、試合が決まりました。守備の乱れによる4失策が響き、攻撃では警戒していた浦和実の変則左腕エースに苦しみました。今大会ではダブルエースの矢吹太寛と高橋英汰が中心に活躍しましたが、最終的に打線の課題と失策が敗因となりました。選手たちは夏の甲子園でのリベンジを誓い、次の挑戦に向けて課題に取り組む意欲を示しています。試合後、遠藤監督は「守備のほころびを改善する必要がある」とコメントしました。

浦和実対東海大札幌 応援席にあいさつを終え、引きあげる東海大札幌の選手たち(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:浦和実8-2東海大札幌>◇25日◇2回戦

東海大札幌が浦和実(埼玉)に2-8で敗れ、10年ぶり8強を逃した。2回までは2-3と競り合っていたが、8回に一挙5失点で突き放された。4失策の守備の乱れも響いた。打線は、警戒していた相手の変則左腕エースが5回から登板すると苦戦し、追い上げられず。2戦連続で甲子園マウンドに立った左右のダブルエース、矢吹太寛、高橋英汰投手(ともに3年)中心に夏のリベンジを誓う。

     ◇     ◇     ◇

東海大札幌の10年ぶりセンバツは幕を閉じた。1回戦の日本航空石川戦は9回2死からの逆転勝利を挙げた。だが、初出場で勢いのある浦和実相手には、6点差をひっくり返すことはできなかった。肩を落とすナイン。遠藤愛義監督(40)は「前半の点を取れるところで取りきれなかった」と振り返った。

相手は指揮官が「まさか先発とは思わなかった」という背番号20の左腕、駒木根だった。左腕エース石戸対策をしていたが、想定外の左腕相手にも3回までに2点を奪うのが精いっぱい。2~4回に得点圏に走者がいても、あと1本が出なかった場面が悔やまれる。5回に石戸が登板すると、最速130キロの直球に苦戦。5イニングで散発3安打に封じられた。3回に適時打を放った4番の太田勝馬は石戸を打ち崩せず「自分の実力不足。ストライクと思っても高めが伸びてきて、ボールなのに振っちゃう」と悔しがった。

ダブルエースが2戦連続でリレー。右の高橋は4回から救援して7回まで無安打無失点だったが、8回に4失点(自責3)。「2巡目で球に慣れてきたのかな」。1死三塁の場面で左の矢吹にスイッチも、さらに追加点を与えた。背番号1は「流れを断ち切れなかった。自分の投球ができなかった」と唇をかんだ。

1、2回戦合わせて9失策。ピンチを広げて失点につながった。「守備のほころびがこういった舞台では大きい。キャッチボールからしっかりと出直したい」と遠藤監督。矢吹は「成長した姿で夏また甲子園に帰って来たい」と誓った。甲子園での1敗で課題が出た東海大札幌ナインは、夏までに強くなって聖地に舞い戻る。【保坂果那】

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