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【センバツ】浦和実、初甲子園で8強入り「2回校歌を歌えるなんて」辻川監督は涙浮かべ感慨浸る


浦和実業高等学校のナインは、初出場となる甲子園で東海大札幌を破り、8強入りを果たしました。この試合では、変則左腕の石戸選手が5回から登板し、相手打線を0点に抑える活躍を見せました。打線は8回に猛攻を仕掛け、11人の連続出塁で5得点を上げ試合を決定づけました。また、浦和実のスタイルは投手陣を中心とした堅守が光り、特に駒木根選手と石戸選手のダブル左腕が相手を3点以内に抑える役割を果たしています。辻川正彦監督は、守備の基本としてリズム、テンポ、予測と準備を掲げ、徹底した練習を行ってきました。結果、関東大会でも堅実な守備で1失策のみであり、強豪校相手にも競り勝つ力を見せています。

浦和実対東海大札幌 東海大札幌に勝利し校歌を歌う浦和実ナイン(撮影・石井愛子)

初の甲子園で浦和実が持ち味を存分に発揮し、8強入りした。1点リードの5回から登板した変則左腕の石戸が流れを呼び込んだ。

最速は130キロにとどまったが「球速以上にストレートの伸びがあって打ちづらいのかな」と自らを分析。0を並べていった。すると、打線が8回に11人の猛攻を見せ、5得点で試合を決定づけた。

投手陣を中心とした守備から流れを作る-。この日先発の駒木根、石戸のダブル左腕が1試合3点以内にまとめ、守り勝つ野球がスタイルだ。辻川正彦監督(59)は「(1)リズムとテンポと間、(2)予測と準備」を守備の基本に掲げ、ゲッツーを取るときの動き方までもルール化。練習ではシートノックに多くの時間を割き、練習試合は動きをチェック。関東大会では3試合で1失策にとどめ、準決勝の横浜戦では1点差負けの接戦を演じて4強。強豪校にもひけを取らない武器だ。

辻川監督は「1回は校歌を歌って帰りたいと思っていましたが、2回校歌を歌えるなんて」と目に涙を浮かべ、感慨に浸った。この日の失策は東海大札幌が4つに対し、浦和実は0。指揮官は「記録上はないんですけど、ダメなプレーも出ましたから」とさらに磨きをかける。【平山連】

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