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小諸が取手を、奈良西が中本牧を破る リトルシニア全国選抜大会


第31回日本リトルシニア全国選抜野球大会で、小諸シニア(信越連盟)が過去優勝経験のある取手(関東連盟)を5-2で破り、初めてベスト8に進出しました。小諸は試合序盤で守備のミスを突き、打撃でも着実に得点を重ねて逆転に成功しました。投手陣の竹井楓馬と櫻井蓮が無失点で救援し、チームを勝利に導きました。主将の菊原幹太は「下克上」としてこの勝利を誇り、次の目標としてベスト4入りを掲げました。昨年優勝の中本牧は奈良西に敗れ連覇を逃しましたが、「プレッシャーがあった」と振り返り、夏に向けての再起を誓いました。今回の結果、全国大会での戦いはより白熱したものになり、小諸のさらなる活躍に期待が寄せられます。

小諸対取手 7回表、小諸の3番手投手櫻井は最後の打者を三ゴロに仕留め大きくジャンプ(撮影・久我悟)

<中学硬式野球 第31回日本リトルシニア全国選抜野球大会>◇29日◇3回戦◇大阪・大阪シティ信用金庫スタジアムほか

小諸(信越連盟)が一昨年優勝の取手(関東連盟)を5-2で破り初めて準々決勝に進出、ベスト8が出そろった。

昨年優勝の中本牧(関東連盟)は奈良西(関西連盟)に3-5で敗れ、2連覇を逃した。

【「下克上、ジャイアントキリングです」】

2点を追う小諸は2回裏、各打者がバットを短く持ち、単打ばかり4本と、8、9番打者が投球を見極め連続四球を選んだ。そこに守備のミスも重なり5点を奪い逆転。

1回途中から救援した竹井楓馬(3年)、櫻井蓮(3年)も無失点リレーで逃げ切った。

継投を好リードで引っ張った菊原幹太主将(3年)は「下克上、ジャイアントキリングです」と興奮気味。全国大会で初めて8強進出となったが、「目標だったベスト4を達成して、優勝したいです」と胸を張った。

依田功監督は「竹井が抑えてくれる自信はありましたが、全員がよくやってくれました」とナインをたたえた。

取手の石崎学監督は雨で順延になったことで、ローテーションを変更してエース松本隼(3年)を先発で送り込んだことを明かし「松本の調子もよくなかったが、2回だけで3つの守備のミスがあった。負けるべくして負けました」。相田陸歩主将は「自分がチャンスで打てませんでした。圧倒する力をつけたい」と夏に向かって巻き返しを誓った。

【連覇はすごいプレッシャーだった】

中本牧は5回途中、球数制限のため2点リードでエース立花虎之介(3年)が降板後に、救援陣が崩れ逆転を許した。

攻撃陣も会心の一撃が正面をつき、3併殺を喫するなど波に乗れなかった。

村上林吉監督は「自滅しました。野球は難しい。まだ春ですからこれから成長すればいい」とさばさば。連覇を逃し、泣き崩れる選手たちを代弁するように立花は「先輩たちが強すぎて、連覇を目指すのはすごいプレッシャーだった。先輩たちが決勝で勝てなかった夏に忘れ物をとりにいって、リベンジしたい」と話した。

奈良西の土居和彦監督は「3点以内に抑えて、5点を取って勝つ、理想通りの野球ができました。うれしいです」と声をはずませた。

【アクシデントを乗り越え】

関東連盟同士の対決は瀬谷が八千代中央に6-5で競り勝った。

1点を追う4回表に4本のヒットに相手のミスが絡み、三塁コーチャーの小出悠月(3年)の好判断もあり5点を奪い逆転した。

1点リードで迎えた7回裏は二塁手の平野駿が相手走者と衝突するアクシデントに見舞われた。大事に至らず、ウイニングボールのフライは平野がキャッチ。2回に逆転打を放っており「ぶつかって、一瞬息ができませんでした。でも、代われと言われても代わるつもりはありませんでした。やっといい形のヒットが出てよかった」と話していた。

全国で2勝した八千代中央の千葉皇毅主将は「この大会はミスがでても、みんなでカバーできていたけど、この試合は力が入ったのか、簡単なミスを重ねてしました。どんなに点差があっても粘り強く戦えるのがうちの強さだし、通用する自信もできた。もう1度全国に出場して、リベンジしたい」と話した。

丹波健二監督は「トーナメントは大差でも1点差でも負けは負けです。でも、最後まで接戦に持ち込めた。自信になると思います」と前向きに話した。

【「1」にこだわり続けたい】

秋季関東大会を接戦を次々制して11年ぶりに出場の新宿(関東連盟)は堺泉北(関西連盟)に4-16で5回コールド負けした。

初戦となる2回戦で徳島藍住(関西連盟)を6-0で破った勢いに乗りたかったが、1回表に2本の三塁打を浴びるなど2点先制を許した。それでも、釜井陽太(3年)の2点二塁打ですぐに追いつくなど粘り強さをみせたが、それ以降は堺泉北打線が爆発して大差をつけられた。

一方的な展開の中でも、全力疾走と互いに声をかけ合う元気いっぱいのプレーは最後まで貫いた。13点を追う最終打席にタイムリー二塁打を放った佐々木悠汰主将は「意地を見せたかったので、大きいのを狙いました。どんな時も明るく、つらい練習でも明るく活気があるのが自分たちの野球。みんな自宅からグラウンドが離れていて、週末しか練習できないからこそ、1秒を大事にして全力で走ってきました。ほかにも初回、初球、ファーストストライクなど『1』にこだわって、1からつながる野球を続けて、全国まで這い上がってきました。1つ勝てて自信もついたので、今度は全国で勝ち上がれるチームにしたい」と気丈だった。

▼3回戦 ※()は所属連盟

世田谷西(関東) 5-4 豊田(東海)

武蔵府中(関東) 3-0 札幌北(北海道)

新宿(関東) 4-16 堺泉北(関西)

小諸(信越) 5-2 取手(関東)

瀬谷(関東) 6-5 八千代中央(関東)

奈良西(関西) 5-3 中本牧(関東)

尾道(関西) 3-2 北摂(関西)

青森山田(東北) 3-2 佐倉(関東)

【30日の組み合わせ】

▼準々決勝

<大阪シティ信用金庫スタジアム>

世田谷西(関東) 9時 武蔵府中(関東)

瀬谷(関東) 11時 奈良西(関西)

<南港中央野球場>

堺泉北(関西) 9時 小諸(信越)

尾道(関西) 11時 青森山田(東北)

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