
<センバツ高校野球:智弁和歌山9-4エナジックスポーツ>◇25日◇2回戦
春夏合わせて4度の優勝を誇る智弁和歌山が初出場のエナジックスポーツ(沖縄)を下し、2回戦での近畿勢全滅を阻止した。
「甲子園熟知系」の智弁和歌山が「新興勢力」のエナジックスポーツに王道野球で勝利した。初回、先頭が安打で出塁すると、次打者が犠打で進塁。さらに三盗を決めると内野ゴロの間に先制点を奪った。2回も犠打などで好機を広げ、奥雄大内野手(3年)の適時打などで2点を追加。その後も中谷仁監督(45)のもと手堅く得点を重ね、13安打9得点で中押し、ダメ押しとつないだ。
ノーサイン野球を掲げるエナジックスポーツに対して、きっちりと犠打や相手のミスを逃さない野球で日本一になった21年夏以来のベスト8進出。智弁和歌山が敗れると13年以来となる近畿勢の16強止まりだったが阻止した。
中谷監督は「しっかりとサインを出してバントを決めてくれた。攻撃陣はしっかり点は取ることができたんじゃないかと思います」とたたえた。さらに近畿勢で唯一の8強進出には「なんか苦しいなというのは感じます。背負わず、僕らのやるべき野球をしっかりやりたい」と広島商との準々決勝を見据えた。