トヨタMR2とメルセデス・ベンツ300CEの2台持ちを実践していた岡島裕二さん。今回選んだのは、ダイハツ・コペンとトヨタ・プリウス。どちらも先代モデルで、リーズナブルに「理想の2台持ち」を実現できる組み合わせだ。
TEXT●岡島裕二(OKAJIMA Yuji)
クイックなハンドリングで"気分"を楽しめるダイハツ・コペン(先代)
マイカーを2台持ちするなら、スポーツカーと楽チンなクルマが理想だ。かくいう私も以前はこの組み合わせで2台持ちしていた。
私が2台持ちしていたのは1988年式のトヨタMR2(AW11)と1992年式のメルセデス・ベンツ300CE-24(C124)。クルマが古いので昔話のように聞こえるかもしれないが、実際に所有していたのは2008年頃の話なので、そんなに前の話ではない。
本当はロータス・エリーゼとE55AMGあたりを揃えたかったが、当然そんな金はないので、25万円で買ったMR2と50万円の300CE-24で満足していた...。
今でもこの2台を所有したいぐらいだが、最近は30年ぐらい前の希少車が高騰しているのでムリ。ということで、ここでは今後のコロナ禍の不況を予測して、100万円で2台買える、理想の2台持ちを提案したい。
まず1台目は初代のダイハツ・コペン。FFなので操る楽しみはホドホドだが、実際に乗ってみると目線が低く、ハンドリングもクイックなのでスポーツカーを運転している気分に浸ることができる。ほかにも軽自動車初の電動開閉式ハードトップやダイハツでは数少ない4気筒ターボエンジンなど、見どころは多い。
今なら先代コペンの中古車を50万円位から探すことができる。軽なので購入後の維持費を抑えることができるのも嬉しい。この価格で爽快なオープンエアと4気筒エンジン特有の滑らかな吹け上がりを味わえるのだから、コストパフォーマンスは高い。
もう一台は現在の私の愛車でもある先代のトヨタ・30プリウス。このクルマはハンドリングや乗り心地などのドライバビリティは全然良くないが、とにかく燃費は良い。コツを掴めば市街地中心でもリッター20~25㎞程度は走ってくれるから、燃料代を抑えることができる。
カッコ悪い現行型プリウスよりも後席や荷室が広いから使い勝手も良い。スポーツカーの相棒として、経済的で無難なクルマが欲しい人にはイチオシだ。今なら中古車が40万円程度から売られているし、タマ数も多いから、比較的手軽に買うことができる。
本当は先代Cクラスあたりをオススメしたいところだが、10年落ちぐらいの輸入車は購入後に、それなりのメンテナンスコストがかかってしまうのが現実だ。
2台持ちはクルマ好きの夢ではあるが、維持費が掛かるのが難点。まずはコストを抑えることができる、先代のコペン&プリウスぐらいから始めてみてはいかがだろうか。
『理想の2台持ち』は毎日更新です!
1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、
カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!