
<ヤクルト1-7巨人>◇21日◇神宮
ヤクルトは先発石川雅規投手(45)が2回8安打6失点と崩れ、3カード連続の勝ち越しはならなかった。
球界最年長左腕は初回2死一塁、巨人の4番岡本に三塁線を破られる先制適時二塁打を浴びた。2回は制球が甘くなり、巨人打線にのみこまれた。リチャードに左翼席へ2ランを献上。さらに泉口、佐々木の連打で追加点を奪われると、丸にも2ランと一挙5失点。神宮で歴代単独最多となる通算92勝目が懸かっていたが、無念のKOで4敗目(2勝)となった。
高津臣吾監督(56)は「あれだけ長打を打たれるわけですから。投げる球も甘かったのだろうし、タイミングを崩すこともできなかった。長打を絡められると、ビッグイニングをつくられてしまう。反省するところが多い」とベテラン左腕に改善を求めた。
打線は巨人投手陣に6安打1得点に封じ込まれた。5回までは田中将にホセ・オスナ内野手(32)の9号ソロの1点に抑えられた。7回は2死一、二塁と攻めたが、代打の宮本丈内野手(30)が相手好守に阻まれ二ゴロだった。
打線について、高津監督は「この点差で確かに難しかったと思う。ただ、もうちょっとファーストストライクから積極的に打ってもいいのかなと思う。5回まで3回しかファーストストライクに手を出していないので。失投を見逃さず、勝負球に行く前に勝負を仕掛ける積極性は必要かなと思う」。消極的だった姿勢を指摘した。
3回先頭では中村悠平捕手(35)がプロ野球史上326人目となる通算1000安打を達成したが、勝利にはつながらなかった。