
<広島2-7ヤクルト>◇17日◇マツダスタジアム
ヤクルトが先発全員の15安打7得点と打線がつながり快勝した。
高津臣吾監督(56)は「2番(長岡)、3番(内山)が(3安打)あれだけ出て、ムネ(村上)の1発が非常に効いた。ランナーを置いたところで、皆いいバッティングができた。今まで走者をためてからの打撃はなかなかうまくいかなかった部分だったが、今日に関しては非常に良かった」とうなずいた。
1点を追う3回。先頭の長岡秀樹内野手(23)と内山壮真捕手(23)の2者連続二塁打で試合を振り出しに戻すと、1死三塁からホセ・オスナ内野手(32)の左犠飛で勝ち越した。
4回もたたみかけた。1死から3連打で満塁と攻めると、内山が中前2点適時打で追加点。広島先発の遠藤をKOすると、さらに1死一、二塁から村上宗隆内野手(25)が7号3ランを右中間に運んだ。
先発の奥川恭伸投手(24)は打線の援護を受け、7回途中11安打2失点で4勝目をマーク。初回こそ先頭から3連打を浴びるなど1失点したが、粘りの投球で試合をつくった。7回1死満塁で降板したが、2番手の大西広樹投手(27)が末包を二飛、坂倉を一ゴロに抑えた。
高津監督は「(奥川は)同じような球を同じようなバッティングで打たれるシーンが目立った。そこはちょっと勉強しなきゃいけない部分。ただ要所で抑えて、大西の火消しも大きかった。2失点なので、よく頑張ったと思います」と話した。
長岡、内山が猛打賞と躍動し、村上もアーチをかけた。先発奥川も4回に右前打を放つなど先発全員安打で打線が活発だった。マツダスタジアムでの広島3連戦でカード勝ち越しを決めた。
19日からは本拠地神宮で巨人、阪神と6連戦が待つ。高津監督は「今日みたいな展開になれば一番いいが、競ったゲームをとれるようにピッチャー中心に粘って守り抜いていきたい」と上位チームと戦っていく。