
<ヤクルト7-2巨人>◇20日◇神宮
ヤクルトは打線がつながり、巨人に快勝した。
高津臣吾監督(56)は開口一番、「よし。今日は寝れるぞ」と笑った。前夜は2-15で大敗して「今日のことは忘れられない。寝れないでしょうね」と唇をかんでいたが、一夜明けた快勝にほおを緩ませた。
試合を動かしたのは村上宗隆内野手(25)だった。2回先頭、巨人森田から8号先制ソロ。7月29日DeNA戦の1軍復帰から20試合で8本目となった。 高津監督は「相手からしてもプレッシャーがかかるだろうし、こちらからしたら期待感を持てる。何とかしてくれるんじゃないかなと思ってこっちは見ています」とたたえた。
続いたのは山田哲人内野手(33)だった。4回1死一塁、勝ち越しの8号2ランを放った。村上、山田のアベック弾は今季初で、24年4月29日巨人戦以来だった。
5回は内山壮真捕手(23)の右翼への適時二塁打、古賀優大捕手(27)の走者一掃となる左中間への3点適時二塁打で追加点を奪った。
打線の援護を受け、先発のペドロ・アビラ投手(28)が6回途中3安打2失点だった。試合をつくって5勝目を挙げた。7回は上半身コンディション不良から5週間ぶりに復帰した石山泰稚投手(36)が1イニングを3者凡退に封じた。
前夜は2-15で大敗したが、悪い流れは引きずらなかった。
指揮官は「今日のゲームはすごく難しかったです。ゲーム展開も含めて、やっぱり精神的な、心の中というか、みんなが少し重いものがある中で挑んだと思う。ただ、アビラがあそこまで良く投げたと思うし、今日勝ったことは非常に大きい」と話した。