
<ヤクルト1-7巨人>◇21日◇神宮
あと1つ-。マー君が17年ぶりの神宮で仁王立ちした。
プロ19年目の巨人田中将大投手(36)が5回3安打1失点で今季2勝目をマーク。4月3日中日戦以来となる約4カ月半ぶりの勝利で日米通算200勝に王手をかける199勝目。内外角ともベース板をいっぱいに使う、安定感ある投球を披露した。余力を残した81球で次回登板で悲願の大台到達を狙う。チームも3カードぶりの勝ち越しを決め、勝率を5割に戻した。田中将のヒーローインタビューは以下の通り。
◇ ◇ ◇
-4月以来の勝利だったがどんな思いでマウンドへ
「チームが苦しい状況が続いているので、先発としてアウト1つでも多く取りたい気持ちでいました」
-5回を投げきるピッチング。振り返って
「全体的に直球が状態が良かったので、ストレートで押していくことができたと思います」
-序盤から大量援護があった
「非常に自分自身、楽になったので、とにかく失点しても最少失点に抑えよう、とにかく大胆にいこうと思いました」
-日米通算199勝目
「とにかくうれしいです、勝てて。ここまでなかなか2軍での暮らしも長かったですし、応援してくれる方々の期待にも応えたいなと思っていたので」
-次回登板への意気込みを
「少しでも長いイニングを次は任せてもらえるように、もっといいピッチングができるように頑張りたいと思います」
-今日も多くのジャイアンツファンが応援してくれた
「本当に今日もですね、たくさんのご声援ありがとうございました。非常に自分自身も背中を押していただいた」
◆200勝メモ 日本で200勝は08年山本昌(中日)まで24人が達成。日米通算で記録した日本人選手は05年野茂(デビルレイズ)16年黒田(広島)24年ダルビッシュ(パドレス)の3人。日米199勝の田中将があと1勝と迫っており、田中将の下には石川(ヤクルト)が188勝、岸(楽天)が169勝、涌井(中日)が166勝と続く。
▽巨人阿部監督(田中将に)「立ち上がりはちょっと球が走っていなかったけど、何とか切り抜けてそこから上がってきた。(日米通算200勝目へ)もう、頑張ってもらうよ。(ローテは)そのまま」