ネット通販でドラレコを購入すると困るのが取り付け作業。カー用品店に持ち込むと5000円以上の工賃を取られたり、作業を引き受けてくれないこともある。そんな時はDIY。ユーザー自身で取り付けてしまえば、工賃0円だ。今回はデータシステムDVR3000を例にワンボディ型について解説しよう。
※細かい作業手順や作業方法は車種、製品により異なります。作業は自己責任で行ってください。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa)
手順1:本体を取り付ける
本体の取り付けはブラケットに付属の両面テープを貼り、ガラス面に取り付けるだけと、作業自体はきわめて簡単。
注意したいのは装着位置で、道交法ではフロントガラスの上部から20パーセントの範囲と決められている。そして運転席に座ったときに視界を妨げたり、目障りにならないかなど運転に支障が出ないことを確認。ほかにも運転支援システムのカメラや地デジアンテナ、ルームミラーなどに干渉しないことや、マイクロSDカードの出し入れができることなどもチェックしておこう。そしてワイパーの可動範囲内にレンズ部分が入っていなくては雨や雪の日に鮮明な映像記録ができなくなるので注意。
手順2:配線をキレイに取り回す
本体の取り付け位置が決まったら配線をシガーライターソケットまで引き回す。ルーフの内張り、Aピラーの内張りを通して、ダッシュボード下端など目立たない場所を経由させてシガーライターソケットへ。内張りの中を通す場合、プロは内張りを一度外すのだが慣れていないと元に戻せない可能性もあるし、脱着作業が広範囲に及んで大掛かりになるのでオススメしない。手軽なのは先端を保護したマイナスドライバーや市販の内張りはがしなどで、内張りの継ぎ目部分を広げて空間を作ってコードを指で押し入れていくこと。ただし尖ったものを使うと断線させる危険があるので注意しよう。内張りの中に入れるのが難しい場合には市販のコードクリップを使用する(やや目立ってしまうが)。
他の電装品も使うのでシガーライターソケットがふさがるのは困るという場合には市販の増設ソケットを利用すればいいだろう。
手順3:ヒューズボックスからの電源取得もできる
市販の電源ソケットを使用すれば車両のヒューズボックスから電源を取得することが可能。これならばシガーライターソケットをドラレコのプラグが占領することがなく、接続部分は外部から見えない。取り付け作業は難しくはないが手間はかかる。
まずは車両の取扱説明書を見てヒューズボックスの位置を確認。カバーや内張りなどには各ヒューズが使用されている場所とアンペア数が書かれているので、使用する電源ソケットと同じアンペア数のヒューズを見つける。その中からキーがアクセサリー位置になったときに通電する位置に使われているヒューズを抜く。今回はシガーライターソケット用を利用。
電源ソケットから出ているマイナス端子を周辺の金属と接しているネジに共締めし、ヒューズ型のプラス端子をヒューズを抜いた位置に差し込む。
手順4:画面を見ながらセッティングを行う
キーをアクセサリーの位置にして正常に動作することが確認できたら、背面ディスプレイを見ながら最適な状態に位置を調整する。本体を真正面に向けて、ダッシュボードがほんの少し画面内に入る程度の位置がオススメ。広い範囲を捉える広角レンズのため、位置調整はそれほど神経質にならなくても実用上の不具合は出ない。走行して本体やブラケットのガタツキ、電源の接触不良などがなければ取り付け作業は終了。作業時間はシガーライターソケットからの電源取得で30分程度~、ヒューズボックスからの電源取得で1時間程度~となるだろう。