独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンはこのほど、車両の側面の衝突事故の衝撃を吸収するサイドエアバッグシステムのプロトタイプを公開した。
エアバッグがサイドスカートから外側の上方に展開し、AピラーとCピラーの間の車両側面のドア部分の衝撃を吸収する。ZFによると、システムがエアバッグの展開を決定してから、エアバッグが膨張するまでの時間は約150ミリ秒で、人間が瞬きする時間に相当する。カメラ、レーダー、ライダーを連携した車載センサー技術により、衝突の可能性を予測し、システムのソフトウエアに採用されているアルゴリズムにより、衝突が不可避であり、エアバッグの展開が可能かつ有効であると判断すると、エアバッグを展開させる。エアバッグの容量は車両により280~400リットルで、運転席用エアバッグの容量の5~8倍に相当する。衝突の不可避を予測する情報は、シートベルトの巻取り装置(リトラクター)など既存の安全技術の性能向上にも活用することができる。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]