
若きアルゼンチン代表MFマスタントゥオーノ(18)の加入により、レアル・マドリードの右ウイングのポジション争いが最も激しくなっていると、スペイン紙アスが16日に報じた。
Rマドリードは今季、すべてのポジションが複数の選手でうまくカバーされている。左サイドバックはカレーラス、フラン・ガルシア、メンディの3人がいるが、最も競争が激しいのは、新戦力のマスタントゥオーノ、ブラヒム・ディアス、ロドリゴに加え、ギュレルもプレーできる右ウイングであるとのことだ。
中でも同紙は、今夏のスペインリーグの移籍金最高額で加入した、右サイドを主戦場とする左利きのマスタントゥオーノがレギュラーの有力候補と考えている(※システム次第でギュレルと競合する可能性あり)。昨年1月にリバープレートのトップチームデビューを飾った後、今年6月に17歳9カ月22日でアルゼンチン代表史上の公式戦最年少デビュー記録を塗り替えた。今夏開催されたクラブワールドカップでは3試合すべてに先発出場している。
両利きのブラヒム・ディアスは試合を打開する役割を担っている。両サイドやトップ下でプレーできるポリバレントな能力を備え、ドリブルや1対1の強さ、ボールさばきに定評があり、シュート力は高くないが厳しい状況下で能力を存分に発揮する。今夏唯一のプレシーズンマッチとなったWSGティロル(オーストリア)戦ではシャビ・アロンソ監督に右ウイングで先発起用された。
昨季までレギュラーだったロドリゴは今、最も困難な時期を過ごしている。Rマドリードでこれまで公式戦270試合に出場して64ゴールを挙げているが、シャビ・アロンソ監督に重要視されておらず、クラブワールドカップではあまり出番を与えられなかった。さらに、クラブには今、売却の動きがあるという。
ギュレルはシャビ・アロンソ監督に重用され、クラブワールドカップでは中盤やトップ下でプレーした。その優れた足技やボールコントロール、視野の広さにより、中盤の選手と位置付けられている。しかし同紙は、試合展開によっては高精度のクロスを生かすため、右サイドで起用される可能性もあると分析している。Rマドリードでの2シーズンでこれまで、右ウイングで31試合、中盤で25試合に出場している。
Rマドリードはわずか2週間の短いプレシーズンを経て、19日のオサスナ戦で今季のスペインリーグをスタートする。(高橋智行通信員)