
アトレチコ・マドリードが、レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)とユベントスのアルゼンチン代表FWニコラス・ゴンサレス(27)を獲得候補に挙げていると、スペイン紙マルカ電子版が14日に報じた。
同紙によると、Aマドリードは今夏すでに7人を獲得しているものの、ナウエル・モリーナかギャラガーを売却した場合、代役のいないディエゴ・シメオネ監督の三男ジュリアーノ・シメオネとポジションを争える右サイドのアタッカーの補強に動く可能性があるという。ドリブラーを欠いているため、久保とニコラス・ゴンサレスが有力候補になっているとのことだ。
ナウエル・モリーナはセリエA(ユベントス、ミラン)や、最近ボーンマスとサウサンプトンが獲得に動くも実現しなかったプレミアリーグで注目されており、ギャラガーもプレミアリーグ(ニューカッスル)で人気を維持しているという。
ニコラス・ゴンサレスは今夏を通じて、最終的にシュツットガルトからアル・アハリ(サウジアラビア)に移籍したフランス人MFエンツォ・ミローと並び、獲得候補に挙がっていた選手。イタリアとの二重国籍を持っているためEU圏外枠の問題は関係ない。Aマドリードはすでに可能性を探るため、ユベントスに打診済みであるとのことだ。
久保はいくつかの点でニコラス・ゴンサレスよりも難しい状況にある。ひとつ目にEU圏外枠の問題があり、Aマドリードに加入するためにはナウエル・モリーナかギャラガーの移籍が必須となる。
さらに同紙は障害になる点として、スビメンディの移籍により久保がRソシエダードのトッププレイヤーになったこと、契約解除金が6000万ユーロ(約102億円)に設定されていることを挙げている。その一方、ポジティブな点として、Aマドリードのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOとRソシエダードのジョキン・アペリバイ会長が良好な関係を築いており、これまでグリーズマンやル・ノルマンを双方にとって好条件で移籍させてきたことを挙げていた。
同紙はまた、パリ・サンジェルマンの韓国代表MFイ・ガンインもAマドリードに興味を持たれているが、EU圏外枠の問題、高額な年俸、契約が28年まで残っていることを考えると、獲得は非常に難しいと伝えている。(高橋智行通信員)