
スペイン1部アトレチコ・マドリードは11日、セリエAナポリのイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(25)の獲得を発表した。契約は30年までの5年間となっている。
今夏大改革を進めるAマドリードは、スーパーサブとして活躍したアルゼンチン人FWコレアが退団したことにより、弱体化が予想される攻撃陣を強化する必要があった。そんな中、ナポリで起爆剤の役割を果たしたものの、不可欠な存在とは言えなかったラスパドーリとの契約に至った。
スペイン紙マルカによると、ナポリは当初3000万ユーロ(約51億円)を希望していたが、最終的に移籍金2100万ユーロ(約35億7000万円)プラス目標達成が容易な出来高400万ユーロ(約6億8000万円)で合意したとのことだ。
ラスパドーリは左サイドや中央でプレーできるポリバレントな能力、機動力、優れたテクニックを備えるアタッカー。22年夏にサッスオーロからナポリに加入し(※最初1年間は期限付き移籍で在籍)、3年間で公式戦109試合に出場し、18得点10アシストを記録して、セリエA2回の優勝に貢献した。イタリア代表としてこれまで40試合に出場し、20年の欧州選手権を制している。
ラスパドーリはAマドリードにとって、ルッジェーリ、バエナ、ジョニー・カルドーゾ、アルマダ、プビル、ハンツコに次ぐ今夏7番目の新戦力となった。(高橋智行通信員)