
WEリーグ参入3季目を迎えたセレッソ大阪ヤンマーレディースは9日、今季開幕戦で本拠地ヨドコウ桜スタジアムにマイナビ仙台を迎え撃つ。1季目が9位、2季目が7位、今季は5位以内を目指し、4年半ぶりに欧州から復帰したFW宝田沙織(25)が攻撃の要なら、守備は167センチ、59キロのDF浅山茉緩(まひろ、21)になる。関西大学人間健康学部4年に在籍の女子大生プロに、主力として臨む今季の意気込みを聞いた。
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-昨季前半戦はFWで出場し、後半戦はセンターバックでレギュラーに定着。身体能力の高さが武器で22試合1得点をマークした。いよいよ開幕を迎える
浅山 今季はまず全試合出場が目標です。昨季はもったいない失点もあり、勝ち点を取りこぼした。今季は同じような結果にならないよう、失点を減らしたい。
-日テレ東京Vを優勝に導いた松田岳夫監督が今季、新たに就任した
浅山 監督が代わって、本当に毎日が刺激的。今までにない練習メニューだったり、考えてやるメニューが多くて、すごく自分は毎日が刺激的です。その中で監督が求めるのは、ビルドアップや攻撃につながっていくサッカー。もっとうまくなっていきたい。守備の強さを生かしつつ、攻撃がもっとうまくなっていけるように、練習から吸収しないといけない。
-宝田選手のようにFW、DFなど多くのポジションをこなせる選手だ
浅山 固定されたポジションではなく、中学からずっとFW、DFともやっていた。だから(宝田)沙織さんは、お手本のような存在。下部組織時代から見ていて、あこがれの人。(以前は)ほとんどしゃべったことはなく、試合で見る人だった。
-具体的にどんな部分を学んでいるのか
浅山 本当にうまい。(練習で自分が)守備でマッチアップするが、シュートのタイミングをずらされてしまう。シュートがとにかくうまく、ボールが収まり、落ち着いてプレーしているから対応が難しい。考えてやらないといけないことが多い。
-現在は関大4年生で、学生最後のシーズンになる。学業と兼務でプロを感じ瞬間は
浅山 WEリーグになって環境が全然、違います。今年からは(練習後にクラブハウスで)お昼ご飯も提供されるようになった。勝利給とか、頑張れる要素が多く、モチベーションになっています。(大学卒業への単位は)たぶん大丈夫です(笑い)。
-改めて今季の目標は
浅山 WEリーグ3季目になるんで、2年間やってきた経験で(チームが掲げた)5位という目標を最低限、達成しないといけない。その先に、代表入りの夢も実現できればと思っています。
◆浅山茉緩(あさやま・まひろ)2003年(平15)9月21日、大阪市生まれ。母親が「心がゆるむように」と「緩」の字を命名。大和田SSCから16年、7期生としてC大阪ヤンマーの下部組織入り。U-16日本代表経験あり。21年にトップ昇格し、なでしこリーグで戦う。WEリーグは参入1季目から出場し、初得点は24年4月18日千葉戦。通算40試合1得点。参考にする選手はJリーグC大阪GK福井光輝のビルドアップ。サッカーをしていなければ建築家を目指したほど物づくりが趣味。167センチ、59キロ。