
<WEリーグ:アルビレックス新潟レディース0-0三菱重工浦和レッズレディース>◇17日◇第2節◇デンカビッグスワンスタジアム
アルビレックス新潟レディースはホーム開幕戦で三菱重工浦和レッズレディースに0-5で大敗した。女子日本代表「なでしこジャパン」のMF滝川結女(25)はケガをしている左足にテーピングを巻いて強行出場したが、相手の厳しいマークに合い、2試合連続ゴールは奪えなかった。試合は前半12分、19分、後半30分と三菱重工浦和MF伊藤美紀(29)にハットトリックを許すなど、守備が崩壊した。
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前半で勝負が決した。立ち上がりの前半12分。自陣でパスを次々と回されると、マークが甘くなったところから伊藤にミドルをたたき込まれて失点。0-1の同19分には、U-19女子日本代表の活動から戻ったばかりのDF横山笑愛(18)の縦パスが相手に引っかかり、そこを起点に再び伊藤にミドルシュートを決められた。同45分にも痛恨の3失点目を喫した。
エースの滝川は果敢にボールを呼び込んだ。相手の厳しいマークでファウルを受け、テーピングを巻く左足を痛がるそぶりを見せたが、すぐに立ち上がりゴールを狙った。なでしこジャパンに初招集された7月のE-1選手権で、デビュー戦ゴールを記録した滝川は「リーグ戦をチェックする(代表の)ニールセン監督も全試合を見ることは難しく、誰が得点したかだけを見ることもあると思うので、常に結果にこだわりたい」。負傷の影響で前半のみで退き不発に終わったが、代表定着に向けたアピールは続く。
後半は滝川に代わってピッチに入ったMF城和怜奈(23)、ベテランのMF上尾野辺めぐみ(39)を経由しながらパスを回し、左FW山本結菜(22)のドリブルを起点に敵陣に押し込んだがゴールが遠く、さらに2点を追加された。
チームの生命線である堅守が崩壊し、ホームで大量5失点。開幕連勝とはならなかった。【小林忠】
○…これまでの監督人生で初めて5失点したという橋川監督は「情けない試合をしてしまった。最初の2失点は、1歩を押し出すことができなかった」と淡々と話した。「少しのことを慢心せずにやり続けないと、こういったゲームになる。逆にこれをチャンスだと捉え、やるべきことを徹底して挑み続けて超えていく」と次戦に目を向けた。
DF山谷(5失点に)「反省しながら、いい意味で吹っ切りたい。全てにおいて相手が上手だった。大量失点した次のゲームが大事。いい準備をして臨みたい」