
<エンゼルス5-4ジャイアンツ>◇20日(日本時間21日)◇エンゼルスタジアム
エンゼルスが、9回に3点差をひっくり返す劇的なサヨナラ勝ちでジャイアンツに勝利した。先発した菊池雄星投手(33)は5回1/3を5安打1失点(自責0)、4四球6三振で勝敗付かず。今季5試合で0勝3敗、防御率3・38とした。
今季初の中4日で先発した菊池は初回、先頭に中前打を許すも後続を抑えて無失点。2回は3者凡退に仕留め、3、4回はそれぞれ得点圏に走者を背負うも無失点で切り抜けた。
5回は二塁打と失策で1死三塁となり、2番アダメスに適時打を打たれて先制を許した。直後にネトの1号ソロで追い付き、6回のマウンドに上がった菊池は先頭を空振り三振に仕留め、次打者に四球を与えたところで降板。102球中ストライクは64球で、最速は96・0マイル(約154・5キロ)。6三振は今季最多タイだった。
菊池の降板後、投手陣が3失点し、打線も追加点を奪えず1-4と3点ビハインドで迎えた9回。守護神ウォーカー相手に先頭トラウトが四球で出塁し、4番ソレアが中前打、1死後にオハピーの左前打で満塁のチャンスをつくり、ネトの死球で押し出し2点差に。そして8番アデルが左翼線へ走者一掃のサヨナラ二塁打を放って試合を決めた。
盛大な祝福を受けたアデルは「現実じゃないみたい。みんな必死だった。今日の打撃の感覚はあまり良くなかったが、試合の中で修正することができた」と喜んだ。ワシントン監督は「みんな戦い続けた。相手のクローザー相手に勝てる状況をつくって、大きなヒットが出た。チームの戦う姿勢、そしてジョー(アデル)にヒットが出てうれしいよ」と振り返り、菊池の投球には「素晴らしい仕事をした。走者を出しながらも踏ん張った。唯一の失点も我々のミスのせい。初回から6回まで戦い抜いていた」とたたえた。