
<ソフトバンク3-1西武>◇20日◇ベルーナドーム
西武は初回、1番西川愛也外野手(25)の右翼線二塁打を機に、ソフトバンク東浜から先制した。
そこで終わった。3安打で敗戦。西川も残る打席はフライアウト3つだった。
「チーム全体で3安打ですし、若い僕たちはもっと練習しないと」
試合終了から約30分後にはもう、近接する室内練習場に移動し、2番スタメンの児玉亮涼内野手(26)とともにマシン打撃を始めていた。
西川は「第1打席はけっこうヒット出てるんですけど、そのあとなんですよね。今日も引っ張りにかかって、そこをシンカーでやられてしまって」と悔やむ。児玉も「配球がうまくて…」と捉えきれなかったことへの反省を口にした。
デーゲームで、翌21日に全体練習はない。マシン打撃、ウエートトレ、体のケア…各自の時間を過ごし、次こそはと備える。開幕から無安打の元山飛優内野手(26)は室内への到着が遅かったのもあるが、最後まで打ち込んだ。
1軍選手たちに混じって、育成の是沢涼輔捕手(24)も1時間半ほど振り込んでいた。育成契約3年目、勝負の年。1軍のオープン戦では一度好リードをしたものの、2軍戦への出場もまだまだ少ない。
「こうやって一緒の時間に練習して。大きな刺激になっていますね」
1軍戦の観戦を終えた数十人のファンが、彼らの努力を外から見守っていた。【金子真仁】