
<ヤクルト-巨人>◇18日◇神宮
もう多少のピンチでは動じない。巨人赤星優志投手(25)がヤクルト戦に先発し5回6安打1失点。4回に1点を失い、なお無死一、二塁。ここで杉内投手チーフコーチがマウンドに歩み寄った。落ち着きを取り戻した赤星は、山田を三直に仕留めた。さらに、二塁走者が飛び出しダブルプレー。続く赤羽は荒巻の好プレーで一ゴロに。最大のピンチを切り抜け、涼しい顔でベンチに戻った。
開幕からチームの緊急事態を救ってきた。開幕2戦目の先発を託される予定だったグリフィンが発熱で登板を回避。急きょ巡ってきた先発の機会で5回無失点と好投し、勝利に導いた。この日も、開幕から金曜日に投げてきた戸郷が2軍降格したことにより、中5日で登板。それでも「このままずっと中5で回るわけではないので、特に何も感じずにやりたい」と淡々と準備を進めてきた。
打っても先制点の起点となった。3回2死で迎えた第1打席。二塁へのボテボテの当たりに全力疾走し、内野安打をもぎ取った。その後、1番泉口からの3連打で3点を先制。前夜に大敗した嫌な流れを払拭した。「いつも通りやるだけ」と、どんな状況下でも常に頭は冷静。赤星が己の仕事を全うした。【水谷京裕】