
<東都大学野球:青学大5-2日大>◇第2週第1日◇16日◇神宮
5季連続優勝を狙う青学大が底力を見せつけた。1点ビハインドで迎えた9回表、大神浩郎外野手(1年=福岡大大濠)の右越えソロ本塁打で同点に追い付くと、タイブレーク10回には、無死二、三塁から小田康一郎内野手(4年=中京)が勝ち越しの右越え3ラン本塁打を放ち、粘り強く先勝した。
つなぐ気持ちが、小田のバットに乗り移った。「みんながつないできた。ここが(自分の)見せどころ! 腹をくくって打席に入った」と、フルカウントから甘く入った内角直球を捉えると、バットを大きく飛ばした。「打った瞬間、入ったと思った」。右翼スタンドへ高々と飛び込む打球を見つめながら、悠々とダイヤモンドを1周。確信の1発で、勝負を決めた。
今年はチームの主砲として「勝たせる打撃」を心がけ練習を重ねてきた。「打席でも思ったより力が抜けていた」と1球で仕留めた。安藤寧則監督(47)は「本当にスゴかった。1球で仕留めてくれた。今日、結果として勝てたことは自信につながる」と、笑顔で選手たちを見つめた。劣勢をもはねのける粘り強さが、青学大の強さを象徴していた。