
<阪神-ヤクルト>◇10日◇甲子園
阪神村上頌樹投手(26)が、開幕3連勝でチームにホーム6戦目の初白星をもたらす。11日の中日戦に今季初めて甲子園で先発。この日の雨天ノーゲームを受け、チームが開幕からホーム5戦連続白星なしという状況で出番が回ってきた。
「自分のところでなるべく勝てるように。カード頭ということもありますし、ファンの皆さんも勝つ試合を見たいと思う。勝った試合を見せられるようにしたい」
開幕投手を務めた自覚もばっちりだ。「やっぱり2勝してるのと2敗してるのだったら見られ方も違うと思う。自分としてはやることは変わらない」。ここまで広島、巨人と敵地で連勝。15回2/3を投げて失点はわずか1と抜群の安定感を誇る。「野手陣がやっぱり打ってくれてることが一番だと思いますし、気持ちも楽に投げさせてもらってるんで、そこが要因かなとは思っています」。今季3度目の先発も、仲間と一丸で勝利をつかみにいく。
相手先発は高橋宏。過去4度の投げ合いで2勝2敗と互いに譲らないが、虎の右腕を後押しするデータもある。過去の甲子園での中日戦先発は4戦4勝。さらにチームも、昨季の中日戦は11試合で10勝1分けと負けなしの好相性を誇る。「監督も新しくなって、全員で取りにきてるなという印象はあります。先頭に注意してやっていきたいなと思います」。慢心なく、甲子園を歓喜に導く。【磯綾乃】