
国際オリンピック委員会(IOC)は10日、28年ロサンゼルス五輪(オリンピック)のサッカー出場チーム数を発表し、男子が12チーム、女子が16チームに変更された。
24年パリ五輪までは男子が16、女子が12だった。U-23(23歳以下)の年齢制限がある男子のアジア出場枠は「3・5」枠だった前回から、大きく削減されることが確実に。2大会連続で指揮を執る大岩剛監督にとっては、厳しい決定となった。
日本サッカー協会(JFA)は、佐々木則夫女子委員長のコメントを次の通り出した。
「国際オリンピック委員会(IOC)が、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックのサッカー競技について、チーム数の変更があること、具体的には、女子サッカーの参加チーム数を『12』から『16』に増加したことは、承知しています」
「女子サッカーに携わるものとして、世界における女子サッカーの拡大・発展の方向性は嬉しいことであり、現時点では、アジアの出場枠にどのような変更があるかは把握していませんが、この決定を受けて出場枠が増える可能性があることは、日本の女子サッカーとしても喜ばしいことです」
「私自身の経験では、なでしこジャパンの監督として、2008年の北京オリンピックでは、それまでの出場枠の『10』から『12』に増えたことを経験し、12年のロンドンオリンピックでは決勝まで進んだものの、次の16年のリオデジャネイロオリンピックはアジア予選で敗退しました」
「今回の女子サッカーの出場枠増加が、なでしこジャパンのロサンゼルスオリンピック出場を何も保証していないことは十分理解しており、ニールセン監督が率いるなでしこジャパンの強化方針に変更はありません。むしろ、出場枠が増えることで、他のアジアの国々も出場権を得ようとさらにモチベーションが上がることが予想されるため、アジア予選がより厳しいものになるかもしれません。ただ、我々はどのような状況であろうと、一つ一つ着実に積み上げて、オリンピックの金メダルを目指していきたいです」
日本は96年アトランタ五輪から8大会連続で五輪出場を果たしている。反対に年齢制限のない女子は、これまでアジアで2枠だったが増える見通しとなった。