
<中日-広島>◇8日◇ぎふしん長良川
岐阜城が見えるぎふしん長良川球場で、中日の新外国人カイル・マラー投手(27=アスレチックス)が7回2/3、1失点と好投した。
先発した助っ人左腕は今季セ界最長身201センチからチェンジアップ、スライダーを投げ込んだ。4回に味方が無安打でもぎとった1点を守り続けてきた。だが、7回1死三塁から末包に投手強襲適時打で同点にされ、グラブで口元を隠しながら悔しそうにほえた。続くファビアンを二ゴロ併殺に仕留めて勝ち越しは許さなかった。8回も続投したが2死一、三塁、100球となったところで降板。リリーフした斎藤綱記投手(28)がピンチを切り抜けた。
マラーは先日まで来日していた両親と名古屋城で桜を見た。「城には興味があった。建物もアメリカのものとは全然違う。1600年代に建てられてアメリカの国としての歴史自体よりも昔に建てられて、すごい」と、日本の歴史を学ぶ。元メジャーリーガーは、日本の野球にも貪欲に慣れようとしている。
1日巨人戦は5回1失点。この日は8回途中1失点。週頭の火曜日に確実に試合をつくってくれる安定感は頼もしい。