
<阪神-ヤクルト>◇8日◇甲子園
やはり春の甲子園がよく似合う。ヤクルト高橋奎二投手(27)が立ち上がりから快投した。7回まで2安打で三塁すら踏ませなかった。5回は先頭前川に右前打で出塁を許したが、梅野をシンカーで空振り三振、木浪を中飛、才木を空振り三振に斬った。7回1死一、二塁では代打原口を遊ゴロ併殺に仕留めてピンチを脱した。「やっぱり週の頭。チームに勢い、流れを持ってくることが大事」と投手戦を演じた。
阪神才木との投げ合いで1点勝負になるのは分かっていた。「しっかりゲームを作れるような投球ができれば」とマウンドに向かった。
平安(京都)では14年のセンバツで2年生ながら4試合に登板し、全国制覇を達成した。あの春から11年がたっても、色あせない思い出が詰まるマウンドだ。まだ冷たい浜風が流れ込む4月の聖地。黒土グラウンドの中心で熱投した。