
J1首位に立ったFC町田ゼルビアの藤田晋社長(51)が6日、X(旧ツイッター)を更新し、一部で報じられた黒田剛監督(54)のパワハラ疑惑に対して超長文で反論した。その上でクラブ公式サイトに、特別調査員会による調査報告書の【公表版】を全文公開した。
この日の川崎フロンターレ戦キックオフ前、光文社のニュースサイト「SmartFLASH」が、黒田監督による選手やスタッフへのパワーハラスメント疑惑を伝えた。
町田は、FLASH編集部から届いた質問状に対して「クラブとは利害関係のない特別調査委員会を設置」した。山岡総合法律事務所の山岡通浩弁護士と、同所属の2弁護士で構成されるもので、黒田監督、強化部の原靖フットボールダイレクター、パワハラ被害を訴えるA~C各氏に加え、D~Qまでの全17人の選手やコーチ、スタッフへのヒアリングを基に調査報告書が作成され、ホームページにアップされた。
質問事項と、それに対する特別調査委の認定事実【4】要旨は、以下の通り(全て原文まま)。
【質問事項4】2024年沖縄キャンプで、黒田監督がインフルエンザに罹ったことがあったと伺っておりますが、黒田監督が一般的な隔離期間・チームの規約に反し、スタッフらとともに会食に出かけたことがあったと伺っております。これは事実でしょうか。
【特別調査委の認定事実4】令和6年1月25日(以下、5項においては「令和6年」という表記を省略する。)から2月1日までに実施された沖縄うるま市キャンプにおいて、黒田監督がインフルエンザに罹患したこと、及び、黒田監督が1月29日にチームのスタッフら2名とともに会食に出かけたことは認められるが、隔離期間は1月28日までであり、1月29日に行われた会食は隔離期間満了後であるから、黒田監督が一般的な隔離期間・チームの規約に反してスタッフらとともに会食に出かけたという事実は認められない。
最終的に、調査報告書は第8項で「結論」に導かれており「以上のとおり、本質問状に記載されている事実はほとんどが認められず、一部認められる事実についても、パワー・ハラスメントには該当しない」との文言で結ばれている。