
ヤクルト山田哲人内野手(32)が、プロ野球史上46人目となる通算300号本塁打を放った。2回無死二塁、中日松葉から神宮の左翼席中段に豪快にたたき込んだ。プロ15年目、今季11打席目にして初安打が節目の1発となった。主将のメモリアル砲でチームは1分けを挟んで3連勝。開幕3連敗を一気に取り戻した。
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つば九郎が活動休止前、最後に公の場で交流した選手が山田哲人だった。
オフに「いろんな人から絶対に似合うよと言われたので」と髪を金色のメッシュに染めていた。キャンプインの2月1日。囲み取材中につば九郎の乱入を受け、「めっしゅにあってるよ~!」とフリップ芸で“いじられた”。担当者が亡くなる15日前の出来事だった。
球団マスコットと主力選手。その関係を越えた関係性で結ばれる。顔を合わすと「てっぱちくん」と呼ばれた。21年の日本一後、つば九郎はブログで記していた。「おりんぴっくあけの、どーむでは、はじめてつばくろうに、よわきなこといったよね」。つば九郎だからこそ言えること、見せられる姿もあった。
山田は担当者の訃報を受け、言った。「感謝しかない。今も変わらずスワローズの一員です」。そして左胸をたたいた。そこには2年前のオフに自ら監修してデザインした、つば九郎をモチーフにしたキャプテンマークの刺しゅうがあった。ともに今も、戦っている。【ヤクルト担当=上田悠太】