
<イースタン・リーグ:日本ハム4-3ヤクルト>◇26日◇鎌ケ谷
左手指の負傷でファーム調整中のヤクルト山田哲人内野手(32)が帰還への準備を整えた。26日、イースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)に「1番DH」でスタメン出場。3回1死、日本ハム山崎の128キロカットボールを芯でつかまえた。両手に心地よい感触が残り、打球は左翼席の芝に弾む先制ソロとなった。1軍先発ローテを回る左腕を攻略し、「自分のスイングができた」とうなずいた。
故障と試行錯誤の中で、着実に復活の道筋が見えつつある。今季実戦1号は、21日の実戦復帰5試合目での1発。「この実戦に入ってから、こうやってみようとかいろいろ試している中で、いいものが見つかったかなと思います」と結果と同時に復調の手応えを深める。本塁打の次打席の5回2死では二飛だったが、「考えながらやって、この感じでやれば自分は打てる」。凡退の中にも、たしかな好感触があった。
1日巨人とのオープン戦の守備中に脱臼した左手の中指は、もう気になることなくプレーできている。「内容はいい感じで来ている。もう少し詰めて、呼ばれた時にいい状態で行けるように」。あとは1軍へのゴーサインを待つだけ。もうすぐ背番号1が戦線に戻ってくる。【上田悠太】